UFO物件 2020 10 10

 「売れない芸能人」が貧しくて、
「事故物件」を借りて住んでいたら、
幽霊が出現して困ったという話を聞きますが、
それを言うならば、私の場合、
「UFO物件」に住んでいるようものだと思ったことがありました。
 ある時、ふと見上げると、
食卓の上に「銀色の箱」が浮かんでいて、
私が「あっ」と言うと、スルスルと消えていきました。
 また、ある時、ふと見上げると、
天井の片隅に「ひまわり型」のUFOが浮かんでいました。
 この小型UFOは、すぐに逃げるわけではなく、
ゆっくりと私の頭上を通過していくので、
つい、手でつかんでしまおうと思ったのですが、
宇宙からやってくるものは、
放射性物質を帯びていると聞いたことがありますので、
あきらめて眺めていると、
「ひまわり型」は、換気口の前で躊躇していて、
やがて、細長い形になって吸い込まれるように出ていきました。
 私は、「彼らは、次元変換ができるのに、
なぜ、そんな面倒な方法で換気口から出ていくのだろうか」と眺めていました。
 もちろん、私は、後で、換気口が、
「スターゲイト機構」になっていないかチェックしました。
 最近は、UFOは出現しなくなりましたので静かになりましたが、
一時期は、「UFOと同居しているようなものだ」と思ったことがありました。
 なぜ、UFOに好かれてしまったのか。
なんとなく、身に覚えがあります。
 道路に地図があるように、星空にも地図があります。
それが、「星図」というものです。
 私は、少年の頃から星図が好きで、
アマチュア向けの星図では満足できず、
天文学者向けの星図を手に入れて眺めていました。
 でも、次第に満足できなくなって、
「写真星図」というものを作りました。
 高性能カメラで夜空を撮影して、
新聞の大きさまで拡大プリントすると、
印刷製本された星図よりも、はるかに詳しいものができるのです。
 こんなことをしていると、
宇宙人からは、「こいつは、UFOが好きだ」と思われるかもしれません。
 ただし、星図は、正確な宇宙空間を表現していません。
つまり、3次元の宇宙を2次元にしていますので、
恒星の位置関係が表現できていません。
正しくは、3次元立体星図を作る必要があります。
 ところで、3次元宇宙と書きましたが、
これも正確ではありません。
 実は、私たちの宇宙は、
「縦横高さの3次元」と「時間という1次元」が合算されたものです。
 理論物理学者によっては、「時間というものはない」、
「人間がいて、それを観測するから、時間が発生する」という。


























































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